私も、何回かうつ病が原因で「ひどい頭痛」になり、2回ほど救急車で運ばれたことがあります。
ここまで、ひどくなる方は珍しいと思いますが、
について説明していきたいと思います。
目次
朝起きると頭痛がするうつ病かな?
イギリス、ドイツ、イタリア、ポルトガル、スペインの5カ国で、朝起きたときの頭痛の有無や頻度について、専門家による電話聞き取り調査が行われました。
その結果、調査対象となった約1万9千人のうち7.6%が朝の頭痛に悩んでいました(13人に1人の割合)。また、朝に頭痛がある人のうち30%(4人に1人)は、うつ状態でした。
[Prevalence and Risk Factors of Morning Headaches in the General Population] Archives of Internal Medicine Vol. 164 No. 1, January 12, 2004
薬を飲んでも治らない頭痛はうつ病が原因?
片頭痛や緊張型頭痛で薬を服用しているのに、一向に症状が改善されない場合。
パターンとしては
- もともと頭痛があったがそれが不安を引き起こしてうつ病になった
- 頭痛を持っていたが、たまたま抑うつ状態になりうつ病になった
- うつ病やパニック障害などの精神疾患の身体的な症状として頭痛が認められる場合
- セロトニンを中心とした共通の生物学的な要因を背景として、頭痛とうつ病が共存している場合
この時に、うつ病が見落とされる可能性が高く、問題となるケースが多いのが(1)や(3)のパターンです。
(1)のパターンでは、頭痛が続いて気分がなんとなく落ち込みがちでも、「頭痛だから仕方ない」と頭痛薬を処方されたり、心療内科などではなく、内科を受診することが多い。
また(3)のパターンでは、頭痛が続いていても市販の頭痛薬で抑えようとします。
ちなみに、私が頭痛で緊急搬送された際は、様々な検査が行われましたが、最終的には心因的な要素があると診断されて、別途でずっと眠らされてました。(睡眠薬入り点滴でトイレ以外3日ほど、寝てたと思います)
うつ病で頭痛が出る原因はセロトニンが関係した?
うつ病に伴う頭痛は、脳内のセロトニンが分泌異常を起こす脳の機能障害であり、心の病気というよりも脳の病気といえます。

特に、冬などの日照時間が少ない時期にはうつ病になりやすいといわれます。
これはセロトニンを分泌するために光を浴びたり、動いたりする時間が減ることが原因の一つともいわれています。
セロトニンとは?
人体中には約10mgが存在しています。このうち90%は小腸の粘膜に、8%は血小板に、残りの2%が脳内の神経に存在しており、僅か2%のセロトニンが精神面に大きな影響を与えていると考えられます。
セロトニンが正常に分泌されると
- 起きている時にスッキリした意識にさせる
- 朝起きる時、体を活動する状態にさせる
- 痛みの感覚を抑制させる
- 抗重力筋に働きかける
といった、人の活動を活発にさせるのに必要なホルモンの一つなのです。
セロトニンが減るとどうなる
セロトニンが少なくなると、これらの働きがうまくいかなくなり、寝起きが悪くなったり、些細なことで痛みを感じやすくなります。

また、抗重力筋は重力に対して姿勢を保つために働くまぶたや首や背中などの筋肉のことであり、セロトニンが不足すると背中が丸まったり、どんよりとした顔の表情になってしまうのもセロトニンが不足しているからです。
セロトニンは増やすことが出来る
セロトニンは規則正しい生活をしたり、光を浴びたり、ダンスやジョギングなどのリズム運動をすることにより増加すると言われています。
又、抗うつ剤を使うことで増やすことも、可能です。うつ病の治療では抗うつ剤によってセロトニンの分泌を促すようにしているのです。
又、セロトニンのほとんどは腸にあるので、豆類、魚類を摂取することで原料となるトリプトファンを吸収することが出来るので、食事も大事になってきます。

涙を流すと交感神経から副交感神経に切り替わり、その際にセロトニンを分泌する神経が活性化され、セロトニンが増加します。
また、涙にはマンガンが多量に含まれています。
このマンガンが一定量を超えて溜まるとうつ病のリスクが上がるとも言われています。

涙を流すということはいいことだったんですね。
まとめ

逆に体内のセロトニン分泌が不足すると、うつ病などメンタルの不調に陥(おちい)ることも。
ストレスに負けない体を作るためには、意識してセロトニン分泌を高めていくことが効果的で、うつ病で頭痛がするなどの時にも予防として効果が期待できます。
もし、朝起きて頭痛がするという方は、生活リズムを見直したり、することで変化が出るかもしれませんし、それでもだめだと思ったら一度専門医に見てもらうのをお勧めします。
焦らずまずはゆっくり休みましょう。
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