- 夫の様子がおかしいと思ったら「うつ病」と診断されて、どう接したらいいかわからない
- 夫が急に怒鳴り散らして怖い。うつ病ぼ位と思うけどどう話したらいいのか・・・。
- 妻の様子がおかしい、この頃疲れているというか暗いというかどうはげましたらいいのか・・・。
といったことでお悩みですか?
うつ病の人との話し方や接し方というのは、病気になっていない人からするともどかしいというか、なんというか本当に困惑しますよね。
私も今はだいぶ調子が良くなって、普通に会話が出来るようになりましたが、休養に入る前は本当に、何も楽しくないし、話したくない、周りの全てが気に食わない、といった感じだったので相当扱いずらかったと思います。
そんな、うつ病の人の話し方や接し方について解説したいと思います。
目次
うつ病の人の話し方と接し方・心の病を持つ人と一般的な注意点

話をしたくなさそうでも、近くに寄り添ってあげることで、ぼそっと少しずつ話し始めることがあります。
その時注意したいのは
といったカウンセリングマインドを持つことです。
カウンセリングなんて専門的なこと出来ない!と思うかもしれませんが、上記のようなことを気を付けて話を聞いてあげてください。
カウンセリングマインドとは、「あなたの話が聞きたい」「あなたの気持がわかりたい」と言うこと、カウンセリングマインドをもった会話によって、お説教やアドバイスでは起きなかった変化が起きることがあるのです。
うつ病の人の話し方と接し方・言葉がけ、禁句(家庭で職場で)
休養をとるように勧める。
そうはいっても、うつ病になるようなまじめな努力家の方にとっては、休むことはとても難しいことです。うちの妻は、こんな風に言います。
「そうですよね。早く良くなって、仕事へ戻りたいですよね。だから、一日も早く良くなるために、今はしっかり休んで治療しましょう。あわてなくていいのよ」と

叱咤激励はしない。
普通の病気であれば、たとえば職場の上司が病気になった時、
「早く元気になって会社に来て下さい。課長がいないとみんな困っています。」といった言葉は、良い励ましの言葉になるでしょう。

「お父さんが入院していても、家族みんなで家を守っているから、お父さんは心配しないで、ゆっくり病気をなおしてね。」といった言葉や態度、接し方が有効です。
励ましてはいけないとしたら、どんな接し方が良いのか
不用意に励ますことは厳禁でも、希望を与え、不安や絶望をやわらげる接し方はとても大切です。
たとえば、「きっと回復します。」「人間、良いときと悪いときがあって当然です。」「うつは波だから、必ず引いていくものですよ。」

そして、退職、離婚などの重大な決定は、延期させるようにします。うつ状態の時に、退職や離婚の手続きをしてしまい、後で後悔する方々がいます。
これも、うつ病の人との接し方で大切なことです。
うつ病患者を抱える家族の皆さんへ
うつ病をはじめ、心の病の治療のためには、家族をはじめ身近な人達の協力と適切な接し方がが非常に大切です。病を理解したうえで、話を良く聞く、共感的に接する、叱咤激励しないようにするといった接し方をしましょう。
こんな接し方は要注意
悩みを大したことがないと否定したり、不用意な説得、反論、解釈、お説教等をしないようにしましょう。うつの苦しみは、健康な人が外見から想像する以上に大きいのです。
医師、薬の使用と関連したうつ病患者との接し方
精神科の医師の治療方法や治療方針を理解しましょう。医師や薬への不信は、患者に伝わります。心の病に関する薬には、偏見も多いようです。「薬に頼ってはいけない。」などの不適切なアドバイス、接し方で薬をやめさせることはとても危険です。

抗うつ薬など薬の量や副作用について疑問があるときには、医師に自分の考えを述べ、よく相談しましょう。場合によっては、セカンドオピニオンも必要だと思います。

また普通はとても良く効きます。
ただし、飲みはじめはまず副作用が先に出て、数週間後に薬本来のの効果が出ます。また症状が長く続いているときには薬の効果が現れにくいことも理解しておきましょう。
また、憂うつな気分が治った後も、しばらくは薬をのむ必要があります。医師の指示を良く聞きましょう。
うつ病の患者さんを休ませるための接し方

不用意に運動させたり、本人の意思を無視して無理な旅行や娯楽などに連れだしたりしない方が良いでしょう。良かれと思ってこのような接し方をするのですが、逆効果です。
光を浴びることや、散歩によって、症状が改善することもありますが、決して無理はいけません。
周囲の人間はもちろん善意で行っているのでしょうが、疲労は避けた方が賢明です。
運動は、諸刃の剣です。十分良くなった段階での、軽い運動や家事は有用です。重症の場合は、身体の病気と同様に見舞客を断る必要もあります。
うつ病の治り方に関連する接し方
症状には、一進一退があります。
冬から春の三寒四温と同様です。
坂道をまっすぐ上るようには、良くなりません。骨折が治るようには、直線的には治らないのです。

良くなりそうに見えても、長期間かかることを理解し、決して焦らないようにしましょう。
一喜一憂してはいけません。その時々の感情に振り回された接し方は控えましょう。
うつ病患者とのより良い接し方のための家族のあり方
家族が不和になると、患者に悪い影響を与えます。
看病で疲れ切ってしまうこともあるでしょう。

でも、こんなときこそ、家族みんなで、支えあい、仲良くなることが大切です。
それが、うつの人へのより良い接し方につながります。
そうはいっても、あの働き者だった人が、まるで別人になったように寝ている姿を見ると、家族にとってはとても辛いものがあります。

なぜ、こんな病気になってしまったんだろうと、患者さんやご自分を責めず、病気があっても幸せになれます。
病気さえ治れば、「復職」「就職」「転職」などを考えることも出来ます。
まずうつ病を治すことが先決です。
まとめ

うつ病は、治療のできる病気です。治療すれば本人も家族も楽になれるのに、治療を受けずに苦しみ続けている人がいるのは、とても残念です。
ただし、他の心の病もそうですが、どんなに良く効く薬があっても、それだけでは本当の健康はえられません。
周囲の人達の理解と援助、適切な接し方がとても大切です。
不適切な接し方で問題をこじらせてしまうのではなく、正しい理解に基づいた接し方で、ご本人とご家族を支えることができればと願っています。

また、症状が長く続いている難治性鬱病の場合には、別の観点も必要です。具体的な問題点については、担当の医師とよく相談して下さい。
又、一般的な医療とは別のアプローチも出てきてますので、参考になさってください。
NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる (宝島SUGOI文庫)
焦らずまずはゆっくり休みましょう。